転職活動で避けて通れないのが「面接」です。
面接では、履歴書や職務経歴書だけでは分からない人柄や考え方が見られます。
あらかじめよく聞かれる質問と答え方のコツを知っておけば、落ち着いて面接に臨めます。
今回は、面接でよく出る質問ベスト5と、その答え方のヒントをわかりやすくご紹介します。
また、地方や地元企業の面接では、経歴やスキルだけでなく、地域への思いや長く働く意欲が重視される傾向があります。
1)自己紹介をしてください
目的:応募者の経歴や人柄を知るため。「話しやすい人かどうか」や「話のまとめ方」もチェックされます。
答え方のヒント
【1分以内が目安】「これまでの仕事」「得意なこと」「応募理由」の順が話しやすい
例文
「地元で〇年間、事務職として働いてきました。地域のお客様との信頼関係を築くことを大切にしてきた経験を、御社の〇〇業務でも活かせると考えています。」
2)志望動機を教えてください
目的:なぜその会社を選んだのか、地元で働く理由も含めて知りたい。
答え方のヒント
「会社や仕事内容に惹かれた理由」+「地域に根ざして働きたい気持ち」・「自分の経験やスキルとのつながり」で構成
※会社の特徴や理念に触れると説得力アップ(公式の会社ホームページなどを面接前に調べよう)
例文
介護職「地元で長く働ける仕事を探していて、人の役に立てる介護の仕事に魅力を感じました。高齢の方の生活を支え、安心して過ごせるお手伝いができる職員になりたいと思い志望しました。」
看護師「地元で看護師として長く働きたいと思い応募しました。患者さんやご家族が安心して過ごせるよう、体と心の両方を支える看護をしたいと考えています。これまで学んだ知識や経験を活かしながら、地域医療に貢献したいです。」
3)前職を辞めた理由は何ですか?
目的:退職理由が前向きかどうか、職場で問題を起こしていないかを確認したい。
地元企業では「長く続けてくれる人材か」も確認されます。
答え方のヒント
ネガティブな理由は避け、将来を見据えた前向きな動機を話す
※「成長」「新しい挑戦」「環境の変化」など前向きな言葉を使う
地元での安定や生活基盤を理由にするのもOK
例文
転職して介護職「前職は事務の仕事でしたが、人と直接関わる仕事がしたいと考えるようになりました。介護職は、利用者さんの生活に寄り添い、日々の感謝を直接感じられると知り、挑戦することを決めました。」
ブランクありの看護師「家庭の事情で前職を退職しましたが、その間も医療や看護に関する知識を忘れないよう勉強を続けてきました。生活の環境が整い、看護師として再び患者さんの力になりたいと考え、応募しました。」
※履歴書内の退職理由(一身上の都合により退職を多用しない)
→出産・育児、転居、結婚、介護など仕方のない理由の場合はしっかりと記入しよう!
4)これまでの仕事で大変だったことは?
目的:課題への向き合い方や解決力を知りたい。
困難への対応力や、地元企業に馴染めるかを見極めるため。
答え方のヒント
「大変だったこと」→「どう乗り越えたか」→「学んだこと」の順で話す
チームでの協力や地域のお客様対応の経験を入れると◎
※他人批判や愚痴は避ける
例文
「忙しい中でも、相手の気持ちを考えながら行動することです。例えば、前職では急ぎの作業が多くても、お客様や同僚の話を最後まで聞くよう心がけていました。その経験は、介護の仕事でも役立つと思います。」
「急な患者さんの体調変化に対応することです。落ち着いて優先順位を考え、周りのスタッフと協力して対応しました。その経験から、冷静さとチームワークの大切さを学びました。」
5)入社後にやってみたいことは何ですか?
目的:応募者の意欲や将来像を知りたい。また、会社や地域にどう貢献できるかを知りたい。
答え方のヒント
会社の事業や方針に合った目標を話す
「まずは学ぶ姿勢」を示しつつ、地域貢献の意欲を加える。大きすぎず、実現可能な内容にする
例文
「まずは基本的な介護の方法をしっかり身につけ、利用者さんに安心してもらえる職員になることです。ゆくゆくは資格を取得し、より多くの方の支えになれるよう成長したいです。」
「まずは職場の方針や業務の流れをしっかり覚え、安全で正確な看護を行えるようにしたいです。将来的には地域の健康相談や予防活動にも参加し、病気になる前からサポートできる看護師を目指したいです。」
面接は「会話」であり、正解はひとつではありません。
ただし、事前に準備しておくことで、自分の考えを落ち着いて伝えられます。
今回の5つの質問は、ほとんどの面接で出る定番です。
自分なりの答えをまとめ、声に出して練習しておくと、自信を持って面接に臨めます。
地元での転職面接では、地域への愛着や長く働く意思をアピールすることが大切です。
スキルや経験に加えて、「地元で暮らし、地域に貢献したい」という思いを言葉にすれば、企業にも伝わりやすくなります。
事前に答えを整理して、面接当日は落ち着いて話せるよう練習しておきましょう。
面接の回答に迷いがある、確認してほしいなど、困ったときはいつでもご相談ください。
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