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宮崎【訪問看護師】1日の流れと仕事内容|病院との違いも解説
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看護師といえば、病院やクリニックでの勤務をイメージする方が多いかもしれません。
しかし近年、在宅医療の需要が高まり「訪問看護」という働き方が注目されています。
訪問看護は、患者さんの自宅や施設に直接訪問し、医療ケアを行う仕事です。
選択肢の一つとして、これから転職を考えている看護師さんは、ぜひ参考にしてください。

訪問看護とは?

訪問看護は、病院を退院した患者さんや、慢性的な疾患を抱える方、高齢で通院が難しい方などの自宅や施設を訪問し、医師の指示に基づいて医療ケアを行うサービスです。

【主な訪問先】
・患者さんの自宅
・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
・有料老人ホーム
・グループホーム
・デイサービス併設型の施設
※移動は車や自転車を使用する。
事業所によって社用車や個人の自家用車(ガソリン代会社負担)などさまざま

【主な業務内容】
バイタルサインのチェック(血圧・体温・脈拍など)
点滴や注射、カテーテル管理
褥瘡(じょくそう)や創傷の処置
服薬管理や服薬指導
リハビリの補助
終末期ケア(ターミナルケア)
ご家族への介護指導や相談対応

1日の訪問件数は4~6件程度が一般的(地域や事業所規模による)
患者の状態や訪問内容によって、時間が前後することも多いが目安は1件30分~1時間
訪問の合間に、急な連絡で追加訪問が発生する場合もある

 

 訪問看護のやりがい
(1) 患者さんとじっくり関われる
病院では1人あたりの患者対応時間が限られますが、訪問看護は1件につき30分〜1時間程度、落ち着いてケアできます。
患者さんの生活背景や価値観を理解しながら看護を行えるため、「人と深く関わる仕事がしたい」という方には大きなやりがいとなります。
例:退院後、自宅で生活を続けたい80代女性。訪問を重ねるうちに笑顔が増え、「あなたが来てくれると安心する」と言われた時の達成感は格別です。
(2) 「その人らしい生活」を支えられる
訪問看護は、患者さんが住み慣れた自宅で自分らしく暮らすことを支援します。
日常生活の中でできる医療ケアを提供し、病気や障がいがあっても生活の質(QOL)を保つお手伝いができます。
(3) 看護師としての幅広いスキルが身につく
訪問先には医師や同僚がいないため、その場で状況判断し行動する力が求められます。
その分、臨機応変な対応力在宅医療の専門知識が身につきます。
(4) ライフワークバランスを保ちやすい
多くの訪問看護は日勤が中心で、夜勤がないか少ないのが特徴です。
オンコール(夜間待機)があっても頻度が少ない事業所もあり、家庭や子育てとの両立がしやすいです。

 

訪問看護に向いている方の特徴

1人で判断し行動できる人
現場では自分の判断が必要な場面が多いため、責任感があり判断力のある人に向いています。

コミュニケーションを大切にできる人
患者さんや家族との信頼関係が重要。会話を通じて相手の気持ちをくみ取れる人が活躍します。

柔軟に対応できる人
訪問先ごとに状況や環境が異なるため、臨機応変に対応できる力が必要です。

在宅医療に興味がある人
病院とは違う環境で医療を提供することに魅力を感じる人におすすめです。

 

転職時に確認しておきたいポイント

・自動車運転が必要な場合が多い(訪問先への移動)
・オンコール対応の有無を確認する
・1日の訪問件数や移動距離を事前に把握する
・研修制度や同行訪問の有無を確認する

訪問看護は、患者さんと深く関わりながら「その人らしい生活」を支えるやりがいのある仕事です。
病院とは異なるスキルが身につき、日勤中心で働けるため、ライフスタイルにも合わせやすいのが魅力。
責任感があり、柔軟に対応できる方に向いています。
これからの時代、訪問看護はますます需要が高まる分野。
新しい働き方として、ぜひ選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。